等身大ラブドールの破損リスクを上げてしまっている行動とは「関節編」
ドーラーの皆様、特に等身大、なんなら高級シリコンのボディをお持ちの方でしたら日々ガクガクしてしまう現象
「破損」
この現象がなぜ起きてしまうのか、丁寧に扱ってたのに、吊り保管してたのに。
その手段が悪いのではなく方法が悪いのだとしたら……?
保管方法や扱い方、意外と知っていそうで知らない、言われてみれば確かに。というドールからのシグナル
気付くことが出来れば、このままでは起きていた惨劇を起こさないようにすることも可能です。
今回は破損リスクを上げてしまっている行動、逆にどうすれば破損リスクを最小限にすることが出来るのか。
解説をしていきます。

正しく接すればそもそも破損は粗悪品以外ほぼ起きない
まずはこの考えを持つところからです。
いきなりこいつ滅茶苦茶言うなと思った方多数いると思います。
ですが、いつも事実とは最も単純で最も辛いことです。
今日日ちゃんとした代理店の扱っているドールに粗悪品はほぼ無いです。
(ちゃんとした代理店であることが大前提ですが、配送の仕方が悪いと到着時点で壊れる直前の状態のこともある)
到着時点で傷がない、変な折れ曲がりがない、妙に多すぎるブリードもない、持った時や押したときに変な音がしない。
といった状態であれば配送時の破損はほぼ起きていないと思って大丈夫です。
逆に言うとこの状態から先はドーラーさんの接し方でどれだけの時間寄り添えるかが決まります。
みなさまはどんな風にドールを扱っていますか?
大切に?乱雑に?置きっぱなしで?しょっちゅう外に連れ出す?
「乱雑はダメだろ笑」
と思った方、実は乱雑でも案外大丈夫なんです。
丁寧に扱う。素晴らしいことですが丁寧の向けるところが間違っていたら……
では、扱い方や保管方法ごとにどうすることが正しいのか。
どういう事がダメなのか。
見ていきましょう。
関節の曲げ方
ポージングの時はもちろん、着替えの時やプレイの時にも動かす関節。
硬かったり緩かったり、動かない方向があったり、ねじったり
色んな動作が出来ます。
色んな動作が出来るということはそれだけ想定されていない動きには弱いと言うことです。
これはドールの関節だけに留まらないですが、特に瞬間的な力には弱く一気に劣化を進めてしまう原因になります。
さて、どういった曲げ方をすれば良いのか、どういうやり方はしては行けないのか、見ていきましょう。
指関節は自分の指より10倍は弱いと思え
はい、もういきなりですがおそらく一番弱いであろう指関節についてです。
まず頭にぜひおいていただきたい考え、ドールの指関節、足も指もどちらも自分の指より10倍は弱いと思って取り扱ってください。
自分の指を触ってみてください、そのあとにドールの指を触ってみてください。
ドールの指の中にあるワイヤーや骨格のあまりの細さに驚いたのでは無いでしょうか。
ただ細いだけではありません。人間の指ですら衝撃で骨折したりズレることがあります。
人間の骨は非常に硬さで言うとスチールやカーボンには負けますが太さの圧倒的な違いがあります。
リアルにワイヤーや指骨格も細さは1/10くらいでは無いでしょうか。
そう考えてください……
簡単に折れますよね。
もちろん実際には簡単には折れないようにはなっていますが、曲がらない方向への衝撃や、曲がる方向であっても急な衝撃が加わると破損は容易にしてしまいます。
では破損にはどんな原因があるのか見ていきましょう。
指関節は基本的に二種類あります
ワイヤーと指骨格です
ワイヤーは言うまでもなくワイヤー、針金が指に通っています。
指骨格は読んで字の如く骨格が入っており、ワイヤーと比べてより自然に曲げることが出来ます。
ではワイヤーより骨格タイプの方がいいのかと言われると必ずしもそうではありません。
この二点の違いは数点あるので表にしました。
| 項目 | ワイヤー | 指骨格 |
|---|---|---|
| 衝撃破損リスク | 少ない | 高い |
| 指の破れリスク | 高い | ワイヤーよりは低い |
| ポージングの簡単さ | 難しい | 簡単 |
| ポージングの自由度 | 最高 | 制限あり |
| ねじれの発生 | しやすい | 起こらない |
まとめるとこのような違いがあります。
一つずつ比較の解説をしていきます。
衝撃による破損(逆関節)リスク
指骨格の破損でほぼすべてと言っても良いレベルの理由がこの衝撃によるものです。
衝撃の中でも特に多いのが逆関節です。
(この逆関節が原因の破損は指骨格タイプの問題点です。ワイヤータイプはどの方向にも曲がるので衝撃には圧倒的な強さがあります)
その逆関節破損の中でもおそらく最も多いのが、転倒や物をぶつけてしまったことによる瞬間的な衝撃による逆関節です。
これに関してはもはや気を付けてくださいとしか言えないです。
とはいえ転倒によって起きる逆関節に関してはそれなりに防ぐ方法があります。
風情もなにもあったものじゃ無いですが、指を軽く(本当に軽く)内側に曲げておき、手の平を体側に向けて自然に下ろした位置にしておくことです。
これは想像をするだけでも防げることが想像できると思います。
逆側に曲がるから逆関節になる。
言い換えると、自然な方向であれば破損リスクは極めて低くなる。
とは言え、曲がる方向であっても急激な力が掛かると破損してしまうことはあります。
それを防ぐために自然に下ろした位置にしておく必要があります。
自然に下ろした位置は肩を無駄に開かず、無駄に狭めず、真下に下ろした位置です。
そこに下ろしておけば、急激な力が掛かってしまっても、その衝撃は指に当たり、手首が曲がり、胴体に当たることで衝撃を胴体が吸収してくれます。
そして胴体に当たった時に自然に指が真っすぐに戻ることで指骨格にも、その先の胴体にもダメージを最低限で抑えることが出来ます。
逆に倒れたときに最悪のポーズは前に指を突き出したポーズ、指差しのポーズなどです。
まず手の平が下を向いていることで倒れたときに手首自体が逆関節になって破損する可能性があります。
そしてもしそれを防げたとしても超高確率で突き出した指がそのまま折れます。
最悪の場合は肘や非常に丈夫な肩関節が壊れてしまいます。
もちろんポージングは素敵なことです。
出来るだけ魅力的に可愛い状態でいて欲しい。その考えは一切の否定無く尊重しかありません。
ですが、自分がいないとき、その時に誰がドールを守ってくれるのでしょうか。
そうです。誰も守ってはくれません。
破損してから後悔はしたくない方ばかりのはずです。
楽な姿勢で帰宅を待ってもらいましょう。
楽な姿勢と言うのは急な衝撃にはもちろん、蓄積する破損リスクも減らすことが出来る、すごく簡単ですごく効果の高い手段です。
指の破れ(突き破り)リスク
これは圧倒的にワイヤータイプの方が多く起きる破損トラブルです。
もちろん指骨格タイプでも起きますが、格段にワイヤータイプの方が起きやすいです。
理由はとても簡単で単純に細いこと、もう一つは意図しない柔軟性からくるねじれの発生です。
指骨格タイプであってももちろん突き破りは起きてしまいます。
どういったときに突き破りが起きるのか。
これは突き破ってしまった方は軽視してしまったことがあります。
皆さん、指を曲げるときにどうやって動かしていますか?
大半の方は自然に指を曲げたり伸ばしたりしていると思います。
実はそれがほぼすべての原因です。
え!?なんで!?!そんな声が聞こえてくる気がします。
なぜその動かし方がダメなのか、実感していただくのが一番わかると思います。
では、指を曲げる時に関節や指先をつまみながら動かしてみてください。
当たり前ですが動きましたね。
何を当たり前なことをと思われたでしょう。
ですが、これをより深く動かしたら、関節や指先を触っていなかったら……?
支えるものがなかったら当然ですがより動きは大きくなります。
そしてその動いた先がTPEやシリコンの厚みに余裕のないところだったら。
そうです突き破りが起きます。
そしてワイヤータイプは指先から、指骨格タイプの突き破りは指の腹からが多いです。
突き破りを起こさない動かし方
ではどのようにすれば防ぐことが出来るのか、すごく簡単です。
曲げるときに指先や途中の関節が厚みのないところ、指の中心部からずれないように押さえながら動かす。
ただこれだけです。
特にワイヤータイプに関してはあっちこっちに動くので、この方法を取るだけで突き破りのリスクを大幅に減らすことが出来ます。
そして、動かす順番、これも大切です
指を曲げた状態から動かすときに付け根、手首側から動かさない、可能であれば一度真っすぐにしてから動かす。
ワイヤータイプが指先から出ることが多いこと、指骨格タイプが指の腹から出ることが多いこと。
この原因は実は同じところにあります。
それが固定された形のまま動かすことによる突き破りです。
ワイヤータイプは良くも悪くも細く硬く柔軟性があります。
素材自体は細く硬いため貫く力が強いです、それでいて意図しない柔軟性があるため、曲がっている状態のまま左右にスイングすることが多々起きます。指が横に曲がったところを見たこと無いでしょうか。
あれが意図しない柔軟性の問題点です。
この意図しない柔軟性が素材の柔らかいところへもぐり込み、最終的に指先から出てきます。
そして変な方向に曲がるので側面や指の腹に向かってしまっても明らかにおかしいと途中で気付きやすい。
気付かないまま進んでいき、最終的に指先から出てしまうことが多いです。(しかも指先は爪もあるのでなおのことその付近の指先から飛び出しやすい)
そして指骨格タイプの場合はこの逆の現象が起きます。
意図しない柔軟性がない。
指先が曲がっている状態から動かすと、曲がった状態が維持されたまま曲がる。
その状態で付け根側を動した時に、指の素材がついてこなかったら、曲がった指先の骨格がえぐるように突き出てきます。
支点力点作用点の原理を思い出してください。
支点がそもそも真ん中に無いんです。
本来の支点力点作用点の位置関係は
力点→支点→作用点
このようなシーソーのような状態が圧倒的に多く、動きのイメージがしやすいです。
ですが指を動かすときに起きている力の場所は
支点(関節)→力点(曲げる力)→作用点(動くところ)
このようになっています。
加えた力の行先はどこになるでしょうか。
そう、最終的に指骨格の先端、指先に行きます。
その時に指先が曲がっていたらどうでしょうか。
そうです。当然のように指の腹に向かって力が掛かります。
それを防ぐために力をかけている先を持ちながら動かす。
そうすることで同等の力が素材にもかかり、同じ方向へ動き、突き破りを防ぐことが出来ます。
一度指を真っすぐにしてから動かす場合は、そもそも真っすぐなので指先の点ではなく面で力が掛かるため物理的に点での攻撃性が無くなります。
ポージングの簡単さと自由度
正しい動かし方を知ったあなたはもう恐れずに指を動かすことが出来ます。
とはいえ!魅力的な手のポージングを取らせたいですね。
指骨格タイプは曲がる方向に自然に曲げることが出来る、ポージングが簡単に作れます。
ですが、より踏み込んだ魅力的な曲線や少し崩したポージングを求める場合、却ってその簡単さと自然さが邪魔になります。
「本来動かない方向に少し曲げる」「あえて少し横にウェーブさせる」
もうちょっとこうしたいが叶うのは癖も強いですが間違いなくワイヤータイプです。
自然に簡単にポージングさせたい→指骨格
オリジナリティや思うように動かしたい→ワイヤータイプ
で選ぶことをお勧めします。
ですが!!初心者の方は素直に指骨格タイプにしましょう。
出来る!と思ってワイヤータイプにすると思ってる以上にうまく動かなくて思っていたのと違う。と、かなりの高確率で結構なショックを受け、素直に指骨格にしておけばよかったと後悔することになると思います。
まとめ
指骨格の破損理由の大半は逆関節
保管姿勢は手を軽く内側に曲げて手の平を体に向けて自然に下ろした状態
指を動かすときは動かす先を支えて動かす、可能であれば一度真っすぐにしてから動かす
ポージング玄人はワイヤータイプ、でも意地を張らず指骨格がおすすめ
ちゃんとやっていれば突き破りなんて起きない



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